アスペルガー症候群(高機能自閉症)の悩みと対策
~2014/12/28
私は自分がアスペルガーとは知らず、35歳まで生きてきましたが、どうにも対人関係で問題が起き(もしくは起きているように見えストレスを感じる)、心療内科を受診してそのへんが見えてきました。思い返すとその症状が問題になってきたのは12歳位からでした。自分は自閉症だなんて思っていなかったけれど、「部分的に自閉症」という言葉がシックリと当てはまるなと。。。つまり、自閉症スペクトラムという別名でもある訳です。自閉症がスペクトラム(連続体)として下図のように存在し、私はアスペルガー症候群型の自閉症という事になります。
一方で32歳からスピリチュアルの探求もしてきました。最近は科学的な医療と、非科学的なスピリチュアルとうまくバランスを取りながら、自分の問題に向き合ってきました。そのせいか分かりませんが、最近体験する事は従来思っていたような「現実」なんてものはなく、思い込みの世界(映像)が展開していただけだった、という確信が日増しに強まってまいりました。
私の場合、アスペルガーにより二次障害で睡眠障害で睡眠薬(ゾピクロン7.5mg+セロクエル25mg)とデパス(0.5mg)を現在処方されて安定しています。不安が極度に増すと、寝れなくなる、という現実問題が実際に起こっていました。
今は、呼吸に焦点を合わせ、他人や物事に対して「良い・悪い」という思考ではなく接していく、感じていく、捉えていくアプローチをしていっています。色んな本や動画を見てきて、最近興味あるのはこの書籍です→
バカみたいなタイトルと絵ですが、かなりよくまとまっていると本屋で読み進め感じました。
今いえることは、目の前に起きる出来事に対して人は自動的のように「あれは、こうだ」
みたいに「意味づけ」・・・特にネガティブな事に対してしていきますが、その苦しみの根源
のような自動思考(感情)に対して、有効なアプローチが載っていました。
今の自分の得た情報をまとめると、つまり意識を呼吸に合わせつつ、起きてくる目の前の
出来事に良い、悪い、という判断を下さず人々に接していく、という事です。「一見、悪いと
思うような出来事は、本当にそうなのか?」という何気ない言葉は、目から鱗でした。
9年くらい自分探しをしてきて、特に2010年から本格的にスピリチュアルを調べてきましたが、2015年正月の今思うことは、「スピリチュアルはあまりにも難しすぎる」という事です。9年くらいの苦悩からの脱却模索は、挫折しかかっています。
アスペルガー症候群という科学的アプローチを基盤に、この現実において自閉症的な自分が穏やかに過ごせる「居場所」をみつけていきたい、スピリチュアルはひとまず横においておこう・・・9年の歳月が経った今、そう感じ始めた今日この頃です。
2015年、長年悩んできた問題に対して解決ができなければ、グループホームみたいな所に入所して、限定された狭い世界で生きていくしかないという覚悟です。親も高齢になってしまい、自分の身の振り方をきちんと決めておく必要性を感じています。
知覚過敏と自閉症、アーレン・レンズによる対策
2015/1/21、前から興味あったアーレン・レンズを試してみました。自閉症スペクトラムの人はどうも知覚過敏で視覚や聴覚など五感が敏感で、それが脳に悪影響を与えている可能性という点で解決を試みたわけです。。。といっても、アーレン・レンズを扱っている眼鏡屋は限られており、私としてはサングラスで代用できると考え、ネットであれこれ調べ、青緑色(シェード)もしくは黄色が良いのではないかという情報を得ました。それを元に探していたところ、「クリップ・オン・サングラス」という既存のメガネにサングラスレンズを手軽にお安くくっつける方法を知り、それを試しました。メガネスーパーさんで二種類おいてあって、オレンジとスモークがあり、両方試した結果お勧めのスモークを選びさっそく1520円で購入し装着しました。↓
・・・すると、どうでしょう!?不思議なほど、人を見ても落ち着くようになりました。今まで人を見ると、なんらかの思考と感情が走り、そして苦悩するという事をずっとやってきたのですが、それがストップしたのです。それは、「脳がリラックス状態になった」という表現が的確な体感でした。知覚過敏の人は、それが人生の中で当たり前になっており、自分の状態が普通と比べてどうなのか気づかないのです。私は聴覚過敏も疑い、ノイズキャンセラーを試しましたが、その時と比べて段違いな効果を感じる事ができ、今日はホクホク顔で上機嫌になりました。
不思議な事に、視界の過敏が緩和されると、耳から入ってくる同じ言葉も、今までなら動揺していた事が、凄く冷静に聞けるのです。目と耳のそうした不可思議な連動構造を感じました。
サングラスをすると普通、自分の目が相手に見えにくくなり、相手にどう思われるか気にならなくなるものだと思いますが、そうではありませんでした。これをした体感は、「相手がどう捕らえるかは関係ない、私が相手をどう捕らえるかだけが存在する」という境地に自然となったのです。それまでは相手の思惑ばかりが自動思考で考えてしまうループをずっと繰り返してきたのが、まさかこれほど効果があるとは思いませんでした。ちなみにこの色は私の目は相手に見えるがハッキリは見えない、という絶妙なレベルの色です。私としては相手に自分の目が見えない状態は「卑怯」という思いがあり、ちょうどいいものを見つけられたと思いました。
私としては呼吸や生の五感を通じて見える世界を観察し、今に実在するというアプローチでやっていきたかったですが、道具を頼るのもありだと考えが変わった最近です。道具や薬という現代テクノロジー。それを使う事で、最終的にいらなくなる状態にもっていけるかもしれない、という思い。仮に一生手放せなくてもよいという安心感。。。この部分を書いているのはまだ初日なのでもしかして効果がないという結果になっていくかもしれません。しかし、「これはいける!」という確信が持てるほどだったので、紹介しました。
ヨガであれ、呼吸法であれ、アーレンレンズであれ、音楽療法であれ、目的は「脳のリラックス」である事に変わりはありません。人それぞれの状態にフィットしたものがあるでしょう。目から入る光は想像以上に、人の脳や価値観、考え方に影響を与えているとシミジミ感じました。人の態度・思惑に左右されていた状態から、「主導権を取り戻せる!」という感じの今日この頃です。
2015年1月29日現在、色々試して現在はこれに落ち着きました。
最初に紹介したものは思ったよりも他から見たインパクトが強いようで(こちらの目が見づらい)、これで妥協してる感じです。体感は悪くありません。ちょっと色が濃すぎると、グラスを取った時にまぶしさを感じますが、これは感じないのです。
本当は「青緑色」(右上の画像)が欲しいのですが、なかなか見つかりません。それまでは、この黄色で過ごしていこうと思っています。
私が現在、アスペルガーの症状に対して行っているのは、睡眠、呼吸と瞑想、サングラス、スケジュールに沿った慌てないライフスタイル、丸い球体のようなものを握ったりして感じる、などです。まったく人生というのは、どれだけ色々やらないといかんのか、という感じです。
2015年1月31日。ちょうど何かがきっかけで角膜の上皮に傷がつき、視界がぼやけて違和感のある状態になりました。その状態で蛍光灯を見るとまぶしい。。。あぁ、これが知覚過敏か、と思いました。つまり、知覚過敏は関係なかったかもしれないな、と思う機会が偶然おきました。普段見える色素の素晴らしさを、ただ気づきました。そこにあえて色をつける必要ないな、と。私の中ではサングラスを知るいいきっかけになりましたが、知覚過敏を道具テクノロジーで対処する、という模索は終焉した感じにいきつきました。気分転換、ジョギング時用とかに使っていこうと思います。
2015.4.12追記
「腹式呼吸を睡眠につくまでやる」という事を数ヶ月やってきて、それが板につきました。前記のアプリで60分まで設定できるのですが、前はそれが終わっても寝られないことが多かったですが、今はそれが終わる前に眠りにつけるようになりました。その結果、デパスをまず止める事ができたのが非常に大きいです。医者も減薬に協力的で、相談してやめられました。薬を上手く使いながら、自分のコントロールによって寝れるようになれば、薬を減らしていけるのです。前は薬が大嫌いでしたが、上手く使えばサポートになるのだと理解しました。次はエクセロルをやめる予定で、最終的にゾピクロンもやめられれば最高だと思っています。また、最初はめんどくさいとか思っていた腹式呼吸も慣れてきて、日常生活で無理せずやれるようになってきました。多分、睡眠と日常生活はそうして繋がっているのだと思います。睡眠時の腹式呼吸を日常でもやれるようになると、意識状態が今までとは違うものになっていくのでしょう。



